REPORTvol.9

観光客を牡蠣でおもてなし! 11月23日「牡蠣の日!inおりづるタワー」イベントレポート、の巻

観光客を牡蠣でおもてなし! 11月23日「牡蠣の日!inおりづるタワー」イベントレポート、の巻

5時間ぶっ通しで牡蠣を蒸して焼いたけど、全然疲れてないんよ。牡蠣で喜んでもらえたらそれでいい。牡蠣を食べてみんなが元気になって、広島がもっと元気になればいい (長船養殖場・梶田寿三)

11月23日は牡蠣の日! 勤労感謝の日でもあるこの日に、栄養満点の牡蠣を食べ、身体から漲るパワーを実感してもらいたい。牡蠣を愛する広島県民の皆様、牡蠣を目当てに広島を訪れる観光客の皆様に、この日を知ってもらいたい!と企画いたしました「牡蠣の日 inおりづるタワー」。「牡蠣に合う」をテーマに開発されたクラフトビール&日本酒とともに牡蠣を楽しみ、ラブ&ピース&オイスターな空気に包まれた1日の様子をお届けします。どんなに困難でくじけそうでも、信じることさ、必ず最後に牡蠣は勝つ!

(取材・文/牡蠣食う研 大須賀あい)

おりづるタワー前に
牡蠣行列現る

牡蠣食う研でございます。もはや恒例となってまいりました牡蠣食う研の牡蠣的牡蠣の日イベント、今年も開催でございます。今回の舞台となったのは、広島のハイセンス&ハイエンドな観光名所「おりづるタワー」1階、物産館"SOUVENIR SELECT 人と樹"前! 世界遺産「原爆ドーム」のすぐ隣、大充実の広島土産や平和公園を望む美しき展望を求め、早い時間帯からたくさんの人で賑わっております。

牡蠣食う研

「お天気良し!牡蠣準備万端!しかし、今年もあのイベントレポ担当者が到着しておりません!一昨年も、昨年も、イベント開始時間ギリギリに到着。3年目の遅刻くらい大目に見ろよ言われても、もはや私の牡蠣殻が震えすぎ、欠けて中身が飛び出しそうでございま…、あ…」

しもしも~?今日、牡蠣の日じゃ~ん?

大須賀研究員

「(電話中らしい)牡蠣の日イベント?今、オンスケで始まってる~。牡蠣のコンディション?あ~、もちろん、エビデンスばっちりの最高の状態で用意してる~。海外からのカスタマーも多いみたいで~。つまり、広島の牡蠣はグローバルスタンダードかもね~。今日もフルコミットでいくから、ASAPでジョインよろしく~」

牡蠣食う研

「ちょっと何言ってるかわかりません、大須賀研究員…。それに、あなたが手に持ってらっしゃるのは、スマートフォンではなく牡蠣殻なのでは?」

え?これ、最新鋭の牡蠣スマホですけど?(大嘘)

というわけで本日「牡蠣の日!inおりづるタワー」の様子をお届けするのは、今年で牡蠣の日レポート3年目、広島でライターとして活躍する大須賀あい研究員。牡蠣食う研立ち上げ以来、取材や研究活動を支える古参メンバーのお一人でございます。

大須賀研究員

「めんご&めんご!牡蠣とスマホって似てるじゃん? だから牡蠣スマホがあればいいなと思って!そして友達に、今日のイベントの雰囲気を伝えようと思って~」

牡蠣食う研

「大須賀研究員、冗談はそこまでにしていただき、レポートを始めていただけませんでしょうか…。既にたくさんのお客様がいらしております!」

開始5秒で大・行・列!

牡蠣食う研

「さぁ、こちらが本日の舞台!『おりづるタワー』前のテラスでございます。嬉しいことに、開始早々、長蛇の列ができております!」

大須賀研究員

「さすが広島牡蠣パワー!この大行列の正体を探りに、早速会場を周ってみましょう!!」

広島の中心で
牡蠣の美味を叫ぶ

牡蠣食う研

「本日の目玉は、牡蠣に合うお酒と牡蠣グルメを楽しんでいただける『牡蠣とお酒のペアリング研究所』でございます。まずは、お料理の紹介から。広島の中心部が、香ばしい香りに包まれている理由はこちら!」

『長船養殖場』の蒸し牡蠣&焼牡蠣

牡蠣食う研

「安芸郡坂町『長船養殖場』様の殻付き牡蠣を高温で蒸した、蒸し牡蠣でございます」

大須賀研究員

「そして炭火で焼いた焼牡蠣も!2個で500円という破格でいただけるとは、さすが牡蠣生産量日本一の広島県!蒸し牡蠣も焼牡蠣も組み合わせ自由で購入できるので、食べ比べを楽しめますね」

『長船養殖場』の牡蠣は、安心安全がモットー。水揚げした牡蠣は、地下80mから汲み上げた地下海水をさらに紫外線殺菌した水に投入され、48時間かけて洗浄されます。加えて細菌対策を徹底し、使用するバケツ、牡蠣打ちの刃、牡蠣打ち場は日々アルコール消毒するなど、クリーンな加工場体制を整えておられます。

自慢の牡蠣をエンドレスで焼いて蒸す!

大須賀研究員

「梶田さん、今年の牡蠣はいかがですか?」

梶田さん

「今年は例年に比べてあったかいけぇ、牡蠣の身入りが遅いんよねぇ。もうちょっと寒くなってくれたらいいんじゃけど…」

大須賀研究員

「確かに、2023年は秋がなかったように思います。10月を過ぎても半袖で過ごせる日が続きました」

梶田さん

「そうなんよ。あと台風も少なかったじゃろ。台風は筏が壊れるリスクもあるんじゃけど、海中がかき回されて、牡蠣の栄養素になる成分が海中に漂うから良い面もあるんよね。でももちろん、今年もうちでとれた牡蠣は絶対に美味しいけん、ぜひ皆さんに食べてもらいたいねぇ」

お先に、いただいちゃいます!!!!

牡蠣食う研

「はぁ…、なんて美しい…。外套膜が黒々としているのは、栄養を多く吸収した証拠でございます!」

大須賀研究員

「プリプリふわふわの蒸し牡蠣、旨味が凝縮された貝柱の弾力を感じる焼牡蠣。どっちも、最高に美味しい!実は私、これが2023年の初牡蠣なんです。はぁ~、幸せ~」

年間2万個の販売実績!『島田水産』のかきグラまん

牡蠣食う研

「焼きと蒸しだけではございません!江戸時代から続く老舗生産者『島田水産』からは、かきグラまんが販売されております」

大須賀研究員

「島田さん、この商品、大変な人気と伺っております。かきグラまん…ってことは、牡蠣とグラタンと饅頭が一緒になったという意味でしょうか?」

島田さん

「その通りです。牡蠣と、グラタンをイメージしたホワイトソース、そして中華饅頭をひとつにした自社開発商品です。饅頭の生地、ソース、そしてもちろん牡蠣も全て、当社で手作りしています」

大須賀研究員

「むちゃくちゃ売れているという噂を耳にしたのですが…」

島田さん

「そうですね。ありがたいことに、2016年に発売してから徐々に伸びていき、昨年度は2万個が完売しました。今も工場をフル稼働中です」

こちらも、お先にいただきます!!!

牡蠣食う研

「おぉっ!ほっかほかの中華まんじゅうの中に、牡蠣の剥き身が入っております!ホワイトソースとおまんじゅうの柔らかさに包まれて、牡蠣も幸せなことでしょう」

大須賀研究員

「牡蠣とホワイトソース、相性抜群!冬の寒い時期にもぴったりですね!!全国のコンビニエンスストアで販売してほしい!!!」

牡蠣食う研

「牡蠣を気軽に食べられるワンハンドグルメはなかなかございませんからね!」

「島田水産」様のかきグラまんは、以下の店舗にてお求めいただけます。ぜひお試しあれ。

●東京…「ひろしまブランドショップTAU」
●広島…広島駅 ekie 2F NORTH 「おみやげ街道」、廿日市市宮島町表参道商店街内「津田清風堂」、NEXCO西日本 高速道路SA「宮島SA上り(山陽自動車道)」、「吉和SA(中国自動車道)」

牡蠣食う研

「さぁさぁお次は、これらの牡蠣グルメに合うお酒の紹介に参りましょう!」

クラフトビールと日本酒
牡蠣に合うお酒で乾杯!

美味しい牡蠣にぴったりと合うドリンクがほしい。そんな牡蠣食う研の願いを叶えてくださったのが、東広島市の企業「ぽち酒」様と、東広島市安芸津町の酒蔵『柄酒造』様。そして、本通商店街内にクラフトビール醸造所を構える『Hiroshima Neighborly Brewing』様でございます!

1合サイズで飲みやすい!牡蠣に合う日本酒

牡蠣食う研

「こちらは、買いやすい形での日本酒の楽しみ方を提案する東広島市の『ぽち酒』様が、安芸津町の酒蔵『柄酒造』様と企画した、1合サイズの牡蠣的な日本酒でございます!」

大須賀研究員

「3種類あると迷っちゃうな~。佐藤さん、それぞれの特徴を教えていただけますか?」

佐藤さん

「『柄酒造』の『9代目於多福』純米吟醸、純米、特別純米の3種類をブレンドして、異なる味わいを出しています。爽快は、名前のとおり爽やかな余韻を。ほろ酔いは、品のある吟醸香を。泥酔は、キリッとしたキレのある味を楽しんでいただけますよ」

大須賀研究員

「佐藤さんのおすすめはどちらでしょう?」

佐藤さん

「もちろんどれもおすすめですが、個人的には『爽快』が好みです。日本酒を普段から親しまれている方には『泥酔』がいいと思います。さらにおすすめできる理由が、このままお湯に入れて熱燗にできること。全種類買って味比べしていただきたいです」

ぜひ、味比べをお楽しみください~、と、このお二人も言っている…はず

焼牡蠣を思わせる香り!食中酒に最適なビール

牡蠣食う研

「広島のクラフトビールブルワリー『HNB』様からは、広島市『楠原壜缶詰工業』の広島県産牡蠣の旨味が詰まったオイスタージュースと、呉市『音戸海産』の牡蠣殻を使用したビールが登場でございます!」

大須賀研究員

「福本さん、改めて『スモークド広島オイスターコモン』の特徴を教えていただけますか?」

福本さん

「スモーキーな香りがアクセントとなり、焼牡蠣を思わせる香ばしさと旨味のある軽いボディ感のビールです。飲みやすい1杯に仕上がっていますよ」

大須賀研究員

「お家で飲むには、どんな料理との相性が良いでしょうか?」

福本さん

「ご自宅なら牡蠣の土手鍋はどうでしょう?加熱した牡蠣や味噌の濃厚な味わいと合うと思います。もちろん今日は、焼牡蠣と合わせて最高のペアリングを楽しんでください!」

ちなみに「おりづるタワー」すぐ近くにある『HNB』様の醸造所併設レストラン『クラフトビールと炭火 はればれ』では、このクラフトビール「スモークド広島オイスターコモン」に使用されているのと同じ音戸海産の牡蠣を使った「牡蠣と豆腐の揚げ出し」「牡蠣の低温調理オイル漬け」などのメニューが用意されています。

さらに「おりづるタワー」では、RF展望台の『握手カフェ-WIND SIDE-』『ROOF TOP BAR』でこちらのビールを提供中でございます。大崎上島「ファームスズキ」様の生牡蠣と合わせてお楽しみいただくのもオツなものでございますよ!

お酒&牡蠣の
最強ペアリング!

牡蠣食う研

「あっちを見てもこっちを見ても、本日は牡蠣料理とお酒を楽しむ人々で賑わっております!本イベントの大きなテーマのひとつがペアリングでございますので、突撃!隣の牡蠣ペアリング!お酒との相性や、イベントの感想を伺って参りましょう」

「焼牡蠣とビールは間違いない!」

大須賀研究員

「クラフトビールと焼牡蠣を、たんまりと流し込むこちらのお方。なんとも美味しそうにペアリングを楽しんでいらっしゃるではありませんか!ちなみにビールは立て続けに2杯ご注文。『この組み合わせ、間違いない!』のお言葉いただきました!」

「市内開催の牡蠣イベントは嬉しい!」

大須賀研究員

「テラス席で焼牡蠣&蒸し牡蠣、そしてかきグラまんを堪能されていたお二人。『牡蠣のイベントの市内開催は、気軽に立ち寄れて嬉しい』とのお声!この後、お仕事だったようで、お酒はまた今度いただくとのこと。ぜひまた来年度も、ここで牡蠣を楽しみたいですね!」

「永遠に飲んでいられるぅぅぅ~~~!」

大須賀研究員

「おぉっと!この方は、TBS『マツコの知らない世界』にも出演された、お好み焼き愛好家のタッちゃんじゃないですか!日本酒の「爽快」をぐびぐび飲みながら、『フルーティーだね!永遠に飲める!』とのこと!」

牡蠣食う研

「ちなみに、牡蠣についてのお話は全くなく、お好み焼きの話を熱く語られ、お帰りになられました……笑!」

♪ドドドドッッ(ドラム音)ペアリング結果、発表!

「牡蠣とお酒のペアリング研究所」と名付けた今回のイベントでは、お酒と牡蠣のペアリングを楽しんでもらった方に、合うと感じた組み合わせの聞き取り調査を遂行いたしました。

牡蠣食う研

「うーむ、どれも甲乙つけがたい!」

大須賀研究員

「つまり、牡蠣に合うクラフトビールも日本酒も、見事に牡蠣にぴったりだったということです!こんな取り組みをしているのは広島県だけかも?!この調子で、牡蠣三昧な広島グルメを皆さまに堪能していただきたいものです!」

あなたも牡蠣になる!?
牡蠣っぽい似顔絵

飲食ブースの他にも、途切れることなく列をなしていたのが、人気イラストレーター・さとうもぐも様による「牡蠣っぽい似顔絵」コーナーでございます。あらゆる人を「牡蠣っぽく」描き、牡蠣殻に入れてプレゼントするという前代未聞のアート誕生の様子をご覧くださいませ。

「牡蠣とお酒のペアリング研究所」と名付けた今回のイベントでは、お酒と牡蠣のペアリングを楽しんでもらった方に、合うと感じた組み合わせの聞き取り調査を遂行いたしました。

大須賀研究員

「今日は、牡蠣っぽい似顔絵なるものを書いていただけるということなんですが…。私もお願いしてよいでしょうか?」

もぐもさん

「もちろんです!レベルはどうされますか?牡蠣レベル1は、人間。牡蠣レベル2は、牡蠣のコスプレをした人間。牡蠣レベル3は、牡蠣です」

大須賀研究員

「牡蠣レベル…。その日本語は初聞きで戸惑いますが、牡蠣レベル2でお願いします」

大須賀研究員

「牡蠣っぽい似顔絵って、具体的にどんなイメージで描かれるのでしょう?」

もぐもさん

「その方の顔はもちろん、服装や体型を見て、描く牡蠣の大きさを変えて描きます。牡蠣のプリッと感をいかに出すかを一番に考えていますね。しかし、緊張します…。美人は牡蠣づらい…いや、描きづらいんです」

牡蠣っぽさ全開の似顔絵完成!

大須賀研究員

「すごい! 顔の特徴を捉えて、さらに牡蠣が持つ愛らしさを加えた、まさに牡蠣っぽい似顔絵です! それに、さとうさんらしさが際立つ優しいタッチがとても素敵!」

もぐもさん

「ありがとうございます!牡蠣がいがありました!」

牡蠣への飽くなき追求は続く…
牡蠣を求めて広島へどうぞ

牡蠣食う研

「大須賀研究員、楽しい1日はあっという間でございますね。やはり広島といえば牡蠣!といわれる観光客の方が多くいらした『おりづるタワー』付近。研究員自ら、『牡蠣が食べられる店コンシェルジュ』として付近の飲食店様へのご案内もしておりました」

大須賀研究員

「広島名物はたくさんあるけど、やはり広島のイメージは牡蠣なんだなぁ。感涙です」

牡蠣食う研

「さぁさぁ、今季も県内外の皆さまのご期待に沿うべく、牡蠣研究に牡蠣探訪、広島を世界一美味しく牡蠣が食べられる街へをテーマに、精進してまいりましょう!」

11時のスタートから終了までの5時間、途切れることなく続いた牡蠣行列。県内、県外、そして海外からのお客さまに、存分に牡蠣を楽しんでいただいた1日となりました。『長船養殖場』様がお持ちくださった牡蠣600個以上が完売という、なんとも嬉しい結末に、牡蠣食う研メンバー一同、充足感でいっぱいです。特に今回の開催場所は、広島の中でも平和を祈るエリア。美味しいは幸せ。幸せは美味しい。牡蠣を食べ、牡蠣でおもてなしできる広島という地に感謝しつつ、ラブ&ピース&オイスターよ、永遠に!

撮影:中野一行

今回の牡蠣食う研究

美味しく食べる。それだけじゃ嫌ッ…!牡蠣の魅力を五感で感じる新商品を作りたい

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担当研究メンバー

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