冬本番。牡蠣が美味しい季節真っただ中ですが、我々牡蠣食う研は苦悩の真っただ中にもありました。本来なら日本全国、いや世界各国の皆様に広島へ足をお運びいただき、広島牡蠣の魅力を嫌というほど感じていただきたい…のですが。ご存じの通り新型コロナウイルスの猛威が世界を襲う今、人の移動を促すことは難しく。しかし、こんな状況でも広島の牡蠣の魅力を知っていただきたい気持ちに変わりはない…。嗚呼、何か妙案はないものか。そう思いながらふと口元に手をやった瞬間、ひらめいたのでございます。
…マスク、だ…………………!と。
「今や老若男女問わず装着が必須となったマスク。もし、その表面に美味しそうな牡蠣のイラストが描かれていたら…?街を歩く皆さんの脳裏に牡蠣の映像がインプットされ、やがて来るべき時が来た時に、『あ、牡蠣食べたい…広島で』となりそうと言っても過言ではない…、いや、なる…………………!(ブツブツブツ)」
するとその瞬間。私の牡蠣殻にプスっと刺さる矢が一本。矢文です。古風な連絡方法に目を細めながら手紙を開くと、そこにはこんな一文が書かれておりました。
「牡蠣食う研さんこんにちは。突然ですが、牡蠣を愛する全国の皆さんのために、牡蠣柄のマスクを作りませんか?ぜひ牡蠣食う研さん印のマスクが作りたい!っていうかもう作りました!!よかったら工場に遊びに来てください。草々」
突然の、そして我々牡蠣食う研の心を読んだかのようなオファー。気づけば2021年も早々に、「牡蠣食う研」ロゴ入りの牡蠣柄マスク3種が爆誕しておりました…!
「そんなわけで本日は、このマスクがどうやって作られているのか、水揚げ…じゃないや、生産の現場を訪ねてみたいと思います。工場見学をする研究員は…、あ、来た来た!」
「ほ~、ここでマスク作ってるのか…」
体格の良さが只者ではないこちらの御仁。本日集合した牡蠣食う研メンバーは、自身の手作り牡蠣料理をSNSにアップするほど牡蠣が好きだという、カープOBで野球解説者の天谷宗一郎研究員でございます。現役時代は牡蠣を食べるチャンスが少なかったため、引退後に秘めていた牡蠣愛が爆発。昨年は「牡蠣食う研」の春牡蠣応援大使としてキャンペーンポスターにもご登場いただきました。
「天谷研究員、おはようございます!さっそくお邪魔してみましょう」
「ようこそ、牡蠣食う研さん」
こちらは広島に本社を持つデザイン会社「スペースエイジ」様。カープをはじめとしたプロ野球12球団のグッズ制作や、各種WEBデザインなどを行っておられます。
「Tシャツ、マグカップ、キャップ…。カープグッズもいろいろ作ってるんですね」
「はじめまして。私、牡蠣食う研の皆さまをご案内させていただく『スペースエイジ』の林と申します。さっそくですが、今日は天谷さんに、当社で製造する牡蠣マスクが出来上がる様子を見ていただき、せっかくなので作業の一部を手伝っていただこうかと思っています!」
「よろしくお願いします!(瀬戸内海より深く一礼)」
牡蠣愛を熱転写で昇華する
「牡蠣食う研マスク」とは
そんなわけで、さっそく工場へ。
「こちら昇華転写プリンターです。転写用の特殊なシートにデザインをプリントして、印刷したい生地に熱でデザインを転写するプリント方法です。発色が良く、使い続けてもインクのひび割れが起きにくいのが特徴です。今回は、これを使って布マスクの生地に牡蠣の模様を転写していきます。牡蠣のシズル感をしっかりマスクに映し出せると思います」
ここからは、牡蠣柄マスクが仕上がるまでの工程を順を追ってご覧いただきます。
1 大きな機械を使って牡蠣殻を転写
「天谷さん、よかったらこの牡蠣マスクの図柄をマスク生地に転写するプレスの工程をお願いしてもいいでしょうか。ボタンを押すだけなので簡単です」
2 ボタンを慎重に押して…
3 みごとに映し出された牡蠣柄マスク
4 左右の布地を縫製してマスクに仕上げる
5 できあがり!
「これは…全然あり!着けると意外と違和感ない(笑)。これ焼き牡蠣の匂いとかつけたいですね!」
こうして出来上がった牡蠣柄マスク。サイズは男性も女性も使いやすい約H145×W175mm。今回天谷研究員に製造に参加していただいたもの以外に2柄をご用意しております。
普段使いからパンチアイテムまで貴方はどの牡蠣にする?
工場見学の後は、牡蠣マスクデザインに携わった「スペースエイジ」デザイナーの東 千令さんに加わっていただき、デザインのコンセプトなどについて伺ってまいりました。牡蠣をテーマにマスクのデザインを、との依頼を受けた後、天啓が降りたように一夜にして3案のデザインを完成させたとおっしゃるのですが…。
「東さん、素敵なデザインの牡蠣マスクが3柄も爆誕したわけですが、それぞれどのようなイメージでデザインされたんですか?」
「まず最初に思いついたのがこちら、ベージュ地に色とりどりの牡蠣のイラストを配置した牡蠣モノグラムです」
「実は牡蠣食う研さんの記事で、今日天谷さんが着ていらっしゃるシャツを見て、牡蠣がいっぱい描いてある柄がいいな~と思いまして」
「ああ!このシャツからひらめいたんですね。僕、3柄の中ではこのベージュのデザインが一番好きかもしれない。使いやすそうで」
「まさにそこを意識しました。マスクは普段使いするものなので、肌になじみやすいベージュの地の色と、淡い色のカラーリングで考えてみました。着けると右下に牡蠣食う研さんのロゴが入るようになっています。そして、より誰にでもつけやすい感じをイメージしてデザインしたのがこちらです」
「総柄だとつけるのに抵抗がある人もいるかなと思いまして、ワンポイントで考えてみました。シンプルな白いマスクをベースに、両側に牡蠣食う研ロゴと牡蠣の写真を加工したイラストを添えました。ただ牡蠣を置いた、っていうだけじゃなくて、ちょっとビンテージ感が感じられる加工にしています」
「牡蠣が二つでハート柄!かわいいですね。シンプルなデザインで女性に受けそうです」
「ハート柄…!そう言われるとそう見えますね。そういうことにしときましょう(笑)。そして最後に考えたのが、今回天谷さんに着用していただいたこちらです」
「先に考えた二つにない要素、リアルな牡蠣感を出してみました。パンチがあって、牡蠣!って感じがするデザインも作りたくて。男性の方にもちょっと面白い感じで着けていただけると思います」
「オイスターバーの人とかにお店で着けて貰えると嬉しいですね。これ着けてたら、この人牡蠣好きなんだな~って一目で分かりますし。それに、今なかなか県外からは広島に来てもらいにくいけど、お土産にももってこいじゃないですか!?」
「こちら、遠目にみると意外とシックで、黒を基調としたコーディネートのアクセントに、かっこよくも着用していただけそうです。いつか広島で観光客の皆さまと一緒に楽しく牡蠣を囲める日まで、このマスクで広島のことを思い出していただきたいですね…!」
こうして牡蠣マスクの製造現場取材を終えた、我々牡蠣食う研一行。
今回ご紹介させていただいたマスクは、牡蠣…いや下記の場所のお土産コーナーと「スペースエイジ」オンラインショップにて2021年1月15日より発売いたします。はやく全国の皆さまと広島でお会いできますように…!牡蠣に願いをかけながら、今夜は眠りたいと思います。
SHOP INFORMATION
スペースエイジ×牡蠣食う研
牡蠣食う研マスク
- 価格
- 990円+税
- サイズ
- 約H145×W175mm
- 素材
- ポリエステル90% ポリウレタン10%
[以下の場所でお買い求めいただけます]
PRESENT INFORMATION
天谷宗一郎さん直筆サイン入りマスク
(1名様)
今回のコラボレーションを記念し、牡蠣食う研メンバー天谷宗一郎さんのサイン入りマスク(モノグラム)を、「スペースエイジ」オンラインショップにて牡蠣マスクをお求めいただいた方の中から1名様にプレゼントいたします。応募方法詳細は上記「スペースエイジグッズショップ」商品販売ページにてご参照願います。
※本記事では出演者の健康確認をした上で、撮影のため一時的にマスクを外しています。
※本記事で紹介した製造工程は、天谷さんにマスク製造の過程を体験していただくために簡略化したものです。実際の製造工程とは異なる部分があります。