REPORTvol.13

シリーズ【賢者の推し店】漁師メシがルーツ!豪&快な牡蠣料理、の巻

シリーズ【賢者の推し店】漁師メシがルーツ!豪&快な牡蠣料理、の巻
牡蠣イカダを眺めながら牡蠣をいただく至高の時間

広島に帰ってきて初めて牡蠣の魅力を知ったんです (牡蠣食う賢者・加藤ひさつぐ)

2025年秋冬、Season6に突入した「牡蠣食う研」。今シーズンも、みんなで牡蠣を食べて広島の牡蠣関係者の皆様を支えたい。この企画では、牡蠣を愛する広島の著名人の方々や食にまつわる仕事をされている15名の皆様を「牡蠣食う賢者」に認定。賢者が推す「牡蠣がおいしい飲食店とその料理」をドシドシご紹介して参ります。

“広島の牡蠣は圧倒的に進化している”
地元で活躍するマルチクリエイターの牡蠣愛

さて、今回ご登場いただく牡蠣食う賢者は、地元広島でテレビ・ラジオの制作ディレクター歴25年。活動の幅はどんどん広がり、現在では作詞家・音楽プロデューサー・ラジオパーソナリティなど様々な顔を持つ、広島のハイパーメディアクリエイター(あれ、どこかで聞いたことあるぞ)加藤ひさつぐ様でございます。

幼いころは、牡蠣は苦手だったんです。まぁ、牡蠣が好きな子どもはあまりいないですもんね。でも、大学で東京に行って、その後、社会人になって帰ってきてから広島の牡蠣の美味しさに気が付きました。「あれ、牡蠣ってこんなに美味しかったんだ?」っていう感じですね。ぼくが感じているのは“産地ならではの新鮮な美味しさ”という面だけではなく、“産地ならではの生産者や料理人の努力が一層牡蠣の美味しさを引き出している”という点ですね。昔よりも広島の牡蠣は圧倒的に進化しているんだろうなと分析しています。

牡蠣食う賢者その13 加藤ひさつぐ/かとう・ひさつぐ。CompAny (コンプ・アニ)代表。1975年、広島市に生まれる。幟町小学校に通い、流川が通学路だった生粋の街っ子。一文字弥太郎氏に師事し、放送業界へ。これまでに制作したテレビ・ラジオ番組は数知れず。現在はRCCテレビ『イマナマ!』を担当。日本放送作家協会会員であり、日本作詩家協会会員。現在は作詞家・音楽プロデューサーとして令和歌謡グループTEPPAN、やのほのか、泉田あやかなどを手がける。RCCラジオ『うえむらちかと加藤ひさつぐのラジスタジアム おこのミックス』(毎週水曜23時30分~)ではパーソナリティを務める。著書に『広島汁なし担担麺」がある。

という、加藤賢者が熱く推すのがこちら!

『ドライブイン灘』の、牡蠣のカンカン焼き

広島で毎週グルメ企画の取材で県内を走り回っているトップグルメディレクターの加藤賢者!今回の企画で選ぶ店舗は厳選に厳選を重ねて磨き抜かれた一軒になったと胸を張ります。では、加藤賢者はなぜ、この牡蠣メニューを激しく推すのでしょうか?

加藤賢者

「料理って、どんな風に出されるかも大切な要素だと思うんです。例えば、ちょっとレトロな料理が給食のアルミ容器で出てきたらテンション上がりますよね。特に観光地に行ったときなどに、普段見たことのない提供のされ方だったりすると、視覚的にも思い出要素がマシマシになります。“広島に行って牡蠣を食べたい”という動機があるなら、“広島ならではの食べ方”を体験してほしいと思うんですよね」

加藤賢者

「牡蠣のカンカン焼きというのは(諸説ありますが)広島発祥という説もあるんです。一斗缶に殻付き牡蠣をぶち込んで、そのまま火にかけて蒸し焼きにする!豪&快です!この食べ方のルーツは、いわゆる漁師メシ。牡蠣を水揚げする漁師さんたちが港などで牡蠣を一斗缶やバケツなどでそのまま熱して食べていたというソウルフード的な立ち位置です。いわば、食材の魅力を一番熟知した人たちの食べかたでもありますよね。しかもこの店で食べるのがイイんです。窓の外には牡蠣イカダ。広島に来たら一度はここに来てほしいです」

女将の梶東春美さんによると、この店が建つ場所は先代が埋め立てた土地なんだとか。言われてみれば、この場所は海に面しているというよりも、海に突き出しているともいえる。

「目の前には三津口湾が広がっていて、牡蠣イカダがたくさんあるでしょう。朝のうちは、日によって目の前で牡蠣の水揚げをしていたりもするんですよ。」

と梶東女将。
料理だけの撮影で帰るにはもったいない風景に囲まれるのが、ドライブイン灘の代えがたい魅力なのです。

牡蠣は東広島市安芸津町・マルミ水産を使用

この店で使っているのは、東広島市安芸津町・マルミ水産の牡蠣。この店では永年、この牡蠣を提供してきたという。

「先代がマルミ水産の牡蠣を一目見て、これを使いたいと決めたそうです。私が感じるのは、牡蠣のミルキーさですね。特に旬の時期の2月から3月は大きく膨らんでプリプリになるんです」

牡蠣のカンカン焼き以外の牡蠣料理は?

加藤賢者

「カツ丼、天丼、親子丼。丼に種類は数あれど、牡蠣丼なんてものは広島に住んでいても聞いたことがありません。でも、この店のメニューを彩る無数の牡蠣料理の数々を見れば、こんな基本的であり独創的なメニューも、生まれるべくして生まれてきたような気がするんです。この写真を見てください。目視でも7~8個くらいの大粒の牡蠣が確認できます。贅&沢です!」

親子丼さながらに、卵で牡蠣を閉じた異種格闘技丼!そこにはワザありのこだわりもあるそうで。女将によると、他の一般的な丼とは違い、きちんと丼ダシは牡蠣に合うようにこのメニュー用に調合を変えているんだとか。

呉方面へのドライブルートにある
ただ通り過ぎるだけじゃもったいない名店

加藤賢者

「いまでも毎週グルメロケを担当しているので、日夜、広島の美味しいものを探しています。多いときは1週間に10店舗を取材して回ることもあるくらいなので、ありがたいことに数多くの飲食店さんにお世話になってます。そんな中で、自分が牡蠣食う賢者として選ぶ一軒という選択は悩みました。でも、根本的に考えたのは、“観光客に食べてもらいたい”と“地元の人たちが日常的に足しげく通っている”の二つの要素が両立する店を選びたいという想いでした」

そんな加藤賢者の思いで、自身で店舗に連絡を取り、取材のお願いをしたんだそう。

加藤賢者

「実は、この記事の取材をしている2026年というのは、牡蠣の記録的な不漁のニュースが報じられたりしていて、なかなか牡蠣の仕入れが安定していないという裏事情もあるので、お店さんは取材を受けられるかどうか悩んでいました。でも、女将さんがこうおっしゃったんです。『連日のニュースで牡蠣を食べにくるお客さん自体がすごく減っている。でも、牡蠣がまったく無いわけではないし、私たちもお客さんに牡蠣を食べに来てもらって、美味しかったよと言ってもらいたい。だから取材をお受けします』。やっぱりぼくらは伝える側の取材者として、その女将さんの想いを広く届けたいと思っています」

【牡蠣食う賢者・加藤ひさつぐが推す店】
ドライブイン灘(どらいぶいん・なだ)
広島県呉市安浦町三津口6丁目9-8  MAP電話 0823-84-2318/営業時間 11:00~15:00 / 16:30~20:00 (変更あり)/定休 月曜(祝日の場合は翌日)/JR呉線 風早駅から約3キロ/テーブル60席 小あがり12席 ほか、個室、大広間、宴会場あり

★牡蠣のカンカン焼きの提供は11月~4月半ばごろまで(※ほか牡蠣料理は通年)/呉市安芸津町・マルミ水産の牡蠣を使用。

執筆:東坂彦津 撮影:中野一行

今回の牡蠣食う研究

15人の「牡蠣食う賢者」が愛する、広島の牡蠣料理店を紹介したい!

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