REPORTvol.6

2021生食の旅 その4 生食文化の未来を変革!?生牡蠣食う研in宮島レポ、の巻

2021生食の旅 その4 生食文化の未来を変革!?生牡蠣食う研in宮島レポ、の巻

3種類の牡蠣それぞれ、味や食感が全く違うんです。全種類、広島県産なんて信じられません…! (エディター・大須賀あい)

2021年11月23日(牡蠣の日)に初開催された「生牡蠣食う研in宮島」。ひとくちに「広島の牡蠣」と言っても産地や生産者様により味が異なること、そして牡蠣は生で食べても美味しいということを改めて知っていただくため、広島県内3生産者様にご協力いただいて実現した生牡蠣食べ比べのイベントでございます。会場は宮島島内のレモンドリンク専門店『GEBURA』。レモン×牡蠣、広島名物のマリアージュでとんでもない化学反応が起こりそうな予感…。生牡蠣食う研開催レポート、ぜひ!一度!ご賞味ください!!!

(取材・文/牡蠣食う研 大須賀あい)

生牡蠣カルチャーを
もっと身近に!もっと自由に!!

本日お届けするのは、11月23日に開催された「生牡蠣食う研in宮島」レポート。広島県は、牡蠣生産量・1人あたりの牡蠣消費量が日本一でございますが、牡蠣を生で楽しむ方が意外と少ないという事実もございまして…。広島の生牡蠣を広めたい! 安心安全な生食ライフを根付かせたい!と準備を進めて参りました。ちなみに11月23日は「牡蠣の日」。勤労感謝の日にあたるこの日、栄養満点の牡蠣で疲れを癒してもらおうと、全国漁業協同組合連合会により制定された記念日でございます。これもぜひ、覚えていただきたいところでございます。

牡蠣食う研

「(牡蠣殻を震わせながら)イベント開始まであと3分…。本日の取材担当者はまだ到着しておりません。早く生牡蠣が食べたいとウズウズされているお客様もいらっしゃいますし、もう始めてしまいま…」

「ちょっと待ったーーー!!」

「生牡蠣が、食べた――――――い!!!」

本日レポートするのは、滝沢カレンに似ていると一度だけ言われたことから、「広島の滝沢カレン」を自称する大須賀あい研究員でございます。牡蠣食う研では飲食店様の牡蠣料理プロモーションを実施・調整する任務に就いております。

大須賀研究員
「はぁはぁ…間に合いました。宮島は紅葉狩りの真っ盛りで、大変な人出なんですよ。ここにたどり着くまで、人をかき分け、鹿をかき分け…」
牡蠣食う研
「久々に『ちょっと待ったコール』(分からないというお若い方はご両親にお聞きください)を聞き、アラフォー世代の私も涙こぼれる5秒前でございます。さぁさぁ、もう時間がございません。まずは会場を紹介していただけますか?」

本日の会場、その名は『GEBURA』!

大須賀研究員

「宮島の目抜き通り、表参道商店街内に立つシャレオツなドリンク専門店です。広島産レモンをベースにしたビール、ウイスキー、ハイボール、ワイン、カクテルなどのお酒のほか、レモネードをはじめソフトドリンクも提供しているんですよ」

牡蠣食う研
「レモン大国でもある広島の、最強レモンスポットでございますね」
大須賀研究員

「レモンと牡蠣は、まるで愛し合う恋人の如く深い関係。牡蠣イベントにドンピシャな場所です。今回は店舗奥にある、広々としたテラスで開催。それでは早速、参りましょう!」

1.GEBURAカウンターでドリンクを1杯

2.店内販売スペースで牡蠣をオーダー

3. 牡蠣ガールから牡蠣を受け取る

牡蠣食う研

「なんと簡単な3ステップでございますね! 無事にレモンドリンクと牡蠣が手元に参りました。ではさっそく、実食に移りましょう!」

こんな贅沢ある?!
生牡蠣3種類の食べ比べ

メインディッシュは3種類の生牡蠣

本日ご用意したのは、生食用牡蠣に力を入れる広島県内の3生産者から届いた牡蠣。左から、福山市の「マルコ水産」様、安芸郡坂町の「長船養殖場」様、大崎上島の「ファームスズキ」様でございます。

牡蠣食う研

「生産者や育てる海域によって風味が異なることを感じていただきたいので、そのままお召し上がりください。どの生産者様の牡蠣も、万全な衛生管理のもと会場まで届けられた牡蠣ばかりでございます」

「ではさっそく、いっただきま~す!」

「うっま…!!!なんじゃこりゃー!!」

大須賀研究員

「海!海ですね!海の中で泳いでいたら、牡蠣が口に入ってきたみたいな!プルプル、チュルチュル、爽やかな喉越し!口から食道、胃までが喜んでいる感じがします!それに3種類の牡蠣それぞれ、味や食感が全く違うんです。全種類、広島県産なんて信じられません…!」

牡蠣食う研

「違いを感じていただけて光栄でございます。牡蠣は多種多様。育った海域や生産方法によって、見た目も味も変わってくるのでございます。それでは一つずつ紹介して参りましょう」

牡蠣界の二刀流、福山市「マルコ水産」

海苔養殖の老舗「マルコ水産」様が牡蠣養殖業をスタートしたのは、2018年でございます。海苔+牡蠣の二刀流。このアグレッシブな取り組みは、まさに牡蠣業界の大谷翔平。今回ご提供いただいたのは、「杭打ち式」と呼ばれる生産方法で育てた、季節を問わず一年中美味しくいただける広島県のブランド牡蠣「かき小町」でございます。更に詳しい記事はこちらへ牡蠣―ンと。

大須賀研究員

「まず貝柱の大きさに驚きました。貝柱はハムハム、身はツルンの食感の違いがすごい」

牡蠣食う研

「1個目から驚いていただき、大変嬉しく思います。ハムハム…でございますか。それは新しい表現でございますね。いざ次へ!」

徹底浄化と徹底検査。安芸郡坂町「長船養殖場」

収穫後の牡蠣を浄化するために、地下80mから汲み上げた地下海水を使用する「長船養殖場」様。清潔な加工場と徹底した牡蠣の管理は、安心で安全な牡蠣、そして「広島の酢牡蠣文化を残したい」という社長の強い思いからでございます。昨年は出荷シーズンの4ヵ月、牡蠣を毎日検査へ出し、高い基準をクリア。飲食店様にも、お客様にも、納得して食べてもらえる牡蠣を追求しているのでございます。さらに詳しい記事はこちらへ牡蠣―ン、牡蠣―ンと

大須賀研究員

「塩味がほどよいので、何個でもいけそう!エンドレス生牡蠣したい!」

牡蠣食う研

「なるほど。エンドレス生牡蠣とは、なんて幸せな時間でございましょう!それでは最後、3つ目の牡蠣へ!」

進化系塩田熟成牡蠣!大崎上島「ファームスズキ」

瀬戸内海に浮かぶ大崎上島で、フランス発祥の養殖法で生まれる「クレールオイスター」を生産する牡蠣界のパイオニアが「ファームスズキ」様でございます。真夏は海で育てた牡蠣を塩田に移動させ、じっくりと熟成。瞬間冷凍技術や、牡蠣の自動販売機設置など、生食を誰でも気軽に楽しめる未来を目指して邁進しておられます。海産物の未来を見据え、多方向からの牡蠣チャレンジが今後も楽しみでございます。

更に詳しい記事はこちらへ牡蠣-ン、牡蠣―ン、牡蠣―ンと。

大須賀研究員

「1個の存在感がハンパないですね!ガツン!ときて、牡蠣食べた感がすごいです」

牡蠣食う研

「…大須賀研究員、牡蠣に対しての語彙力…えぇ、あの。もうちょっと詳しく教えていただきたいのですが…」

大須賀研究員

「すいません…。普段から牡蠣は食べていますが、食べ比べという観点から考えたことがなくて…、あっ、ジャストタイミングで助っ人が!この方に詳しく伺いましょう!」

牡蠣に詳しい料理人、現る

大須賀研究員

「中区西平塚町でイタリアンレストラン『LUCIO』を営む牡蠣食う研メンバー、安原英志研究員です!今日は、牡蠣食べ比べのために宮島へ遊びに来てくださったんですよ。牡蠣食う研では、白いカキフライ実現への取り組みに一早く手を挙げてくださった、牡蠣に対する情熱が半端ない料理人。安原研究員、それぞれの牡蠣の感想、聞かせてもらえますか?」

安原研究員

「生牡蠣食べ比べなんて最高ですね!おかわり何個でもしちゃいたいくらい!まずですね、『マルコ水産』さんの牡蠣は、貝柱が大きいぶん力強さを感じます。僕がお店で使っている牡蠣に近いです。焼き牡蠣にしても美味しいんじゃないかな。『長船養殖場』さんは、塩味がマイルドなので次にいきたい!っていう気持ちが強くなります。生食が苦手な方でも食べやすいと思いますよ。そして『ファームスズキ』さんの牡蠣は、小ぶりで喉越し抜群ですね。塩味が強く、食べた後に長く余韻が残ります。存在感が不動王並みです。同じ広島県、そんなに離れてない世界でも、牡蠣にこんなに違いがあるとは本当に驚きですよ。いやぁ、素晴らしいですね。広島も、牡蠣も、素晴らしいですね。奥が深いですね!」

大須賀研究員

「お酒のせいか普段より饒舌ですね(笑)。料理人視点からのご感想、ありがとうございます!『GEBURA』のレモンドリンクはいかがでしたか?」

安原研究員

「レモンハイボールとレモン酎ハイをいただきました。牡蠣とバッチリ!最高ですよ。レモンと牡蠣って、切っても切れない関係じゃないですか。レモンによって、牡蠣は栄養価もアップし、旨みも増します。このマリアージュをお酒で楽しめるなんて感涙です。牡蠣も広島産、レモンも広島産、地元生産物の相性は普段料理をする上でも、非常に大切にしています。いや~、気分がいいな~、最高の祝日ですね~。もう一杯ドリンクいっちゃおうかな~」

牡蠣食う研

「どうぞ、どうぞ!勤労感謝の日ですし、牡蠣の日ですし、存分に満喫されてください。レモンドリンクについては、この方にご登場いただきましょう!」

牡蠣に合うものって?
間違いなくレモンでしょ

こちらは、『GEBURA』オーナーの大前万象様。宮島で牡蠣料理専門店『牡蠣屋』、カフェ『牡蠣祝』を営んでおられます。情熱的なまでの強火で激しく牡蠣を焼き上げる、焼き牡蠣のスペシャリストでもございます。

大須賀研究員

「焼き牡蠣と言えば大前さんですが、レモンドリンク専門店も構えていらっしゃったとは…!!」

大前さん

牡蠣といえば、次に何を思い浮かべますか?そう、レモンです。当店では広島県産レモンに特化したドリンクを提供しています」

大須賀研究員

「たくさんの種類がありますが、おすすめの一杯はどちらでしょうか?」

大前さん

「一押しは、インフュージョン焼酎を使った広島レモン酎ハイです」

大須賀研究員

「インフュージョン焼酎とは、野間信吾研究員の…!」

大前さん

「まさしく。野間さんに教えていただいた、広島産のレモンを漬けたお酒です。現在サクラオ ブルワリー アンド ディストラリーと社名変更した旧中国醸造の銘酒『ダルマ焼酎 レトロラベル』に、広島県産レモンを店内にて漬けこんでいます」

ちなみにインフュージョン焼酎とは、果実やハーブなどのフレーバーを加えた焼酎のことでございます。牡蠣食う研メンバーでバーテンダーの野間真吾研究員が、牡蠣に合うレモンサワーとして考案したレシピがこちら。ご家庭でも楽しめますので、ぜひお試しを。

大須賀研究員

「広島レモンに広島の酒、そして広島の牡蠣!改めて広島は、食の宝庫だと再認識しますね。広島に生まれ育って私、幸せだなぁ」

匠の技を持つ
東京牡蠣ガールたち

「生牡蠣食う研in宮島」のスペシャル感を演出するのは、食べ物や飲み物だけではございません。全国の牡蠣に精通する女性が東京にいるとの噂を聞きつけた牡蠣食う研。24時間365日、考えることは全て牡蠣!という、牡蠣の女王を銀座から宮島に召喚いたしました。

「こちらが牡蠣の女王、泉祥子様です!」

牡蠣食う研

「『生牡蠣食う研in宮島』のために東京からお越しくださった泉祥子様!祥子様は現在、銀座にある牡蠣専門店『牡蠣Bar』を経営しながら、牡蠣の卸売りや牡蠣の販売、牡蠣イベントなど、さまざまな事業を展開していらっしゃるんですよね」

大須賀研究員

「まさに牡蠣づくしの日々…!そんなに牡蠣がお好きだなんて!」

牡蠣食う研

「ノノノノン。泉さまはただの牡蠣好きではございません。2014年にカナダで行われた牡蠣の早開け大会日本代表に選出されるなど、日本だけでなく世界を牡蠣回すお方なのです!しかし祥子さん、なぜそんなにも牡蠣を愛してらっしゃるのですか?」

泉さん

「私は埼玉県の出身なのですが、両親が牡蠣嫌いだったようで、牡蠣の存在すら知らずに大人になりました。20歳の頃、上京。初めて東京で食べた生牡蠣の美味しさに感動したんです。そこからもう牡蠣一筋の人生ですね」

(ギターが奏でるチュクチューンのイントロがどこからか聞こえてきたのは幻聴でしょうか…)

大須賀研究員

牡蠣(ラブ)ストーリーは突然に起こるものなんですね…」

泉さん

「あの日あの時あの場所で牡蠣(きみ)に会えなかったら、祥子と牡蠣はいつまでも見知らぬ二人のまま…(遠い目)。これまで赴いた牡蠣生産現場は全国50カ所以上。出会った牡蠣生産者は100人以上。海があれば牡蠣がある。地球に海がある限り、私は牡蠣を追い続けます!そして今日は、私の可愛い牡蠣パートナーを広島へ連れてきました!」

東京牡蠣ガールズ、君臨

泉さん

「東京銀座の『牡蠣Bar』から牡蠣を剥くためだけに連れてまいりました、牡蠣ガールズです!野宮彩加(写真左)は、私がオーナーを務める牡蠣Barの店長。岡村摩耶(写真右)は牡蠣好きが高じて牡蠣剥きを習い事として私のもとで習得した1人です。2人とも、心臓を生かしたまま牡蠣を剥く、牡蠣剥きのスペシャリストですよ」

大須賀研究員

「すごいですね…!牡蠣の心臓を生かしたままってどういうことですか…?!」

泉さん

「牡蠣は貝柱のすぐ下に心臓があります。保冷されて仮死状態になっている牡蠣の心臓が動くのを見られるのは稀ですが、新鮮な殻付き牡蠣は肉眼で分からずとも心臓があり生きているんです。その心臓を傷つけずに活け造り状態で剥くんです」

牡蠣食う研

「ということは…、本日提供する牡蠣は全て、牡蠣ガールズによる心臓が動いたままの牡蠣なのでございますね」

これが、神業。

泉さん

「牡蠣には1つ1つ個性があります。牡蠣の構造を瞬時に判断し、形に沿って優しく専用ナイフを入れていきます。パワープレイはくれぐれも厳禁です。習得には時間がかかりますが、牡蠣を愛する心があれば、お家でも心臓バクバクの牡蠣を食べられるようになります

大須賀研究員

「確かに、ガチャガチャという音はさせず、とてもスマートに美しく牡蠣を剥いていらっしゃいます。最後はクルンと身を返し、牡蠣の綺麗な表面を見せておられますね」

泉さん

「ただ美味しいだけでなく、牡蠣の美しさも表現しなければ牡蠣に失礼ですから。お渡しする牡蠣は、海水をソースにそのままお召し上がりください

と、ここで現れたのが、会場を見守る一人の男性。

男性

「いやぁ、綺麗に牡蠣も剥いてもろうて、ええイベントじゃのぉ。嬉しいのぉ」

牡蠣食う研

「あなたは…お、長船養殖場の長船社長…!?」

生牡蠣のように?滋味深い笑顔

「生牡蠣食う研」に牡蠣を提供いただいた牡蠣生産者のお一人、牡蠣食う研メンバーでもある坂町「長船養殖場」の長船幹成社長がイベント会場へ足を運んでくださいました。
長船さん

「宮島には来なれてないけぇ、他人の庭に来たようで最初はむずがゆかったんじゃが、お客さんが美味しい言うて食べてくれるんは、ほんま嬉しいのぉ。うちの浄化施設には自信はあったんじゃが、実験してデータにしてみんと、生牡蠣は安心してもらえんじゃろ。じゃけぇ、ずっと牡蠣の細菌数のデータを取りよったんよ。検査結果をしっかり持っとけば対抗できる思うとったんよ。報われた気分じゃの」

牡蠣食う研

「来場されたお客さんに記入してもらったアンケートを、熱心に読んでいらっしゃいましたね」

長船さん

「クリーミーじゃ、濃い味じゃ言うて、色々書いてくださっとる。普段から牡蠣を食べ慣れとるわしは、特に何も思わんのじゃけど(笑)、色々感じる人がおるんじゃ思うと不思議な気分なんよ。それに何回も言うてしまうが、嬉しいのぉ。今年の夏は暑かったけん、牡蠣の成長が止まるか思うて心配しとったんじゃけど、スクスク育ってくれて今期も美味しい牡蠣が提供できるか思うたら、それも嬉しいのぉ」

嬉しいを連発する長船社長に、牡蠣食う研一同も思わず感涙。牡蠣生産者の皆さんの努力や工夫を、もっと広島県民に、そして観光で訪れた方々にも知っていただきたい。そんな気持ちが更に大きくなったのでございました。

牡蠣は食べるものから
身に付けるものへ!?

さて、ここ広島においては、牡蠣は食べるもの…とは限りません。牡蠣食う研では、既存の概念に捕われないクリエイター陣とも協力。「生牡蠣食う研」会場で、牡蠣をモチーフにしたアパレルやグッズも販売いたしました。その斬新なアイテムやクリエイティブな心意気をご紹介します。

牡蠣に恋するファンキーガイズ

牡蠣食う研

「まずは、今秋誕生した広島発ブランド『OYSTER COLOR』でございます。カーキ色のジャケットに、牡蠣柄バンダナが素敵ですね。ブランド発足の経緯を教えていただけますか?」

橋本さん

カーキ色じゃなく牡―蠣色です!そこ、大事です!僕たち長く広島に住んでいますが、牡蠣って生活の一部じゃないですか。普段当たり前にある牡蠣とファッションを掛け合わせたらどうなるんだろうという発想が最初にありました。よく考えると、牡蠣にはそれぞれ違う個性や柄があります。牡蠣にまつわるストーリーもたくさんあります。牡蠣はアパレルとしても十分な将来性があると思ったんです」

田中さん

「コンセプトは、人に誇れる広島土産。僕たちが欲しいと思えるものを作りました。バンダナのデザインは、牡蠣に細かくこだわっています。牡蠣筏に吊るされている垂下連、牡蠣殻など、1枚に牡蠣要素がたくさん詰まっているんです。それに、一枚一枚シルクスクリーンで刷っているので、柄の出方も微妙に違うんですよ」

大須賀研究員

「ほんとだ…、大きな牡蠣が描かれているだけかと思いましたが、よく見ると牡蠣デザインが随所に…!」

橋本さん

「僕は音楽が大好きでDJイベントも長年開催しているんですが、バンダナはSuicidal Tendenciesからもインスパイアを受けて作成したんです」

大須賀研究員

「スイサイサイサイ…???」

橋本さん

「知らないんですか?スイサイダル・テンデンシーズ。アメリカの伝説的ハードコアパンク×ロックバンドです。覚えてください。バンダナと言えばスイサイダルです!とにかく、ファッション性にいかに寄せるかを考えました。広島土産のフューチャークラシックになるはずだと確信しています」

田中さん

「ジャケットは意外にも女性人気が高く、驚いています。素材とシルエットにこだわり、流行を問わず着用していただけるかと。僕たち、牡蠣に牡蠣て…いや賭けているんです。僕たちは牡蠣の価値を見直すべきですよ。今後は、牡蠣殻で洗浄したデニムを企画するつもりです」

大須賀研究員

「牡蠣が新しいお土産としてのクラシックになる!大きな可能性を感じますね。私はまず、スイサイサイサイサイサイサイサイのファッション&音楽を勉強しておきます!」

橋本さん

「スイサイダル・テンテンシーズです!!サイが多い!!!バンダナは、おりづるタワー(広島市中区)でも販売してます!」

牡蠣で引き出す私らしさ

牡蠣食う研

「お次は、昨年11月、牡蠣をテーマに立ち上がったブランド『The World is My Oyster』でございます。ほんのり甘めで華やかなカラーにワクワクいたしますね!なぜ、牡蠣アパレルの企画プロデュースを?」

河村研究員

「広島の人は牡蠣をたくさん食べているのに、牡蠣への愛着が薄いんじゃないかと感じたのがきっかけです。牡蠣をもっと身近に感じてもらいたい、食べるだけじゃなく、牡蠣を着て楽しむカルチャーを作りたいと思ったんです」

大須賀研究員

「とっても可愛いです。デイリーに使えてオシャレ。それにどの商品も、上品な存在感を放っています」

河村研究員

「ありがとうございます!牡蠣関連のお土産って、男々しい商品が多いなと感じたんです。でも実際、牡蠣好きには、女の子がめちゃくちゃ多いんですよ

大須賀研究員

「私『The World is My Oyster』が持つ世界観もすごく好きです。ブランド名やテーマは、ウィリアム・シェイクスピアの喜劇に登場する有名なセリフがベースとなっていますよね」

河村研究員

「そうなんです。そのまま訳すと『世界は私の牡蠣』になりますが、牡蠣殻を開けて中の真珠を取り出すように、私たちは望めば求めるものを手に入れられる。『世界はわたしの思いのまま』という意味があるんだそうです。このメッセージは、全ての人にパワーを与えられると思っています」

大須賀研究員

「リングとネイルのスタイリングもかわいいですね!小さいアイテムですが、手元は人目に触れることも、自分の視界に入ることも多い大切なポイントですから」

河村研究員

「そうなんですよ! きっと、牡蠣好きな人が牡蠣を手元に身につけてるとすごくアガると思います。牡蠣好きな方にはとってもおすすめです!」

牡蠣ファッションでONE TEAM

大須賀研究員

「はぁ~、楽しかった!生牡蠣の奥深さ、レモンドリンクとの相性、これまでなかった牡蠣アパレル。牡蠣っていう観点から新しい広島を発見できたように思います!牡蠣の可能性は、無限大ですね!」


こうして、「生牡蠣食う研in宮島」はつつがなく終了いたしました。750個ご用意した牡蠣は4時間半で完売! 牡蠣の生食カルチャーを広めたい。生産者による牡蠣の違いを知っていただきたい。そんな思いで企画した今回のイベント。来場者の皆様にアンケートをお願いしたところ「生産地でこんなに違うのかとびっくり」「生食の印象が変わった」「苦手意識があったが、初めて生の美味しさを知った」「生牡蠣サイコー!」と、嬉しい声をたくさんいただきました。”情熱さえあれば上手くいったも同然だ”という言葉は、iPhoneやMacなどで時代を変えたアップルの創業者スティーブ・ジョブスの言葉でございます。我々牡蠣食う研も、牡蠣で時代を変えるジョブス、そしてアップルのような存在でありたい…!今後もメラメラと燃える情熱をもって、牡蠣未来変革への夢を掲げていきたいと思います!

撮影:中野一行

※本記事では出演者の健康確認をした上で、撮影のため一時的にマスクを外しています。

今回の牡蠣食う研究

広島の“生食カルチャー” を進化させて、みんなに広島の牡蠣は生で食べても最高!って言わせたい!

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