REPORTvol.7
【シリーズ・春牡蠣食レポ⑤】うえむらちかがエキニシで春牡蠣シーズン開幕勝利、の巻
“ 桜と一緒にちょうちんも色付く春ですね! ” (HITひろしま観光大使/女優/作家/タレント・うえむらちか)
今季がseason3にあたる我々「牡蠣食う研」の活動。スタート時から訴えておりますのが、「春牡蠣は美味しい!」という厳然たる事実!でございます。身がみっしり詰まった春の牡蠣の美味しさ、もっと知られないともったいない…。そこで春の広島県産牡蠣の魅力を広めるため、2022年3月12日(土)~4月9日(土)の間「ひろしま春の牡蠣まつり」を実施。広島市の飲食店27店舗で提供中の春牡蠣料理を食べて専用台紙にシールを集めれば、素敵な賞品が当たるというシールラリーでございます。前回に引き続き、広島を愛するHITひろしま観光大使が体験レポート!
(取材・文/牡蠣食う研 うえむらちか)
美味しい春牡蠣を
食べれば食べるほど
シールが集まる
牡蠣食う研でございます。春が来るとピンク色に染まるのは、桜の木だけではございません。ここ最近の広島では、ちょうちんもピンクに染まるというのです。それが4月9日まで開催中の、牡蠣食う研による企画「ひろしま春の牡蠣まつり」。シールラリーでカープ観戦チケットなどの賞品が当たるとあって、台紙片手にお店をめぐる広島県民が続出中だとか…。
「♪カーキ、カーキ、カーキ、ひろっしまっ、ひぃろしぃーまぁー カーキー♪」
広島の街で「それゆけカープ」の歌が聴こえてくるのは日常のひとコマ。珍しくはないのですが、聞こえてきたのは広島カープではなく、広島カーキ? ちょっと関わらないほうがいいかもしれないと思いながらチラリを目をやりますと…。
「うっ、うっ、うっ、うえむらちか様!」
広島を代表するカープ女子でありながら、女優であり作家、そしてタレントやラジオパーソナリティとして八面六臂の大活躍…、多くの肩書きを持つうえむらちか様ではございませんか。最近では広島県観光連盟が募集する「HITひろしま観光大使」の一員にもなったそうで“肩書のデパート”と化してしまい、プロフィールを書くライター泣かせに拍車がかかってきておられます。
「今日はこれから『マツダ スタジアム』でカープ観戦でございますか?」
本日はカープユニならぬ牡―蠣シャツ着用
「今日はコレをしに来たんですよ『ひろしま春の牡蠣まつり』。春の牡蠣は美味しいって聞いたから」
「さすが、うえむら様っ!春の牡蠣は、とにかくぷりぷりムチムチ。美味しいのでございます。春牡蠣の能力の高さならば、鈴木誠也選手の抜けた穴ですら埋められると思っております!(キッパリ)」
「何言ってるんですか、もう!シールを集めようと思って台紙を持ってきたんですから、早くエキニシを回りましょうよ~」
こちらのかわゆい台紙は、シールラリー参加店舗で配布しているほか、イベントの公式ページでもダウンロードしていただけるのでございます。さまざまな料理店をはしごして、多彩な牡蠣料理を味わっていただく“はしご牡蠣”という趣向が、ここのところの広島の楽しみ方。「ひろしま春の牡蠣まつり」では、はしご牡蠣をお楽しみいただける飲食店2エリア27店舗共通のシール台紙を用意。牡蠣を食べてシールを集めた枚数に応じて、豪華賞品が当たるのでございます。
「えっ?うえむら様の“はしご牡蠣”に同行させていただいてもよろしいのでしょうか?」
「もちろんですよ!今回のシールラリーはJR広島駅西側のエキニシエリアと、広島市中区大手町のおりづるタワー周辺エリアでの展開となっているんですよねっ。エキニシ大好きの私ですから、このエリアは私にレポートさせてください!」
「さりげなく説明までしていただいて、感涙でございます!このしょっぱい涙を広島レモンに混ぜて、生牡蠣にかけて食べたらちょうどいい塩分になるのではないでしょうか…」
「バカなこと言ってないで早く!」
はしご牡蠣その1.
かわいく美味しい!
春牡蠣の揚げパン
「わ、このお店かわいい!『RICA食堂』?」
「ここに入りませんか?」
エキニシでめぐる「ひろしま春の牡蠣まつり」のシールラリー。一軒目はこちらのお店に決定致しました。『RICA食堂』様。ちょっと気になる牡蠣のメニューがございます。
「うえむら様、この店で人気の牡蠣メニューは“牡蠣の揚げパン”だそうでございます」
「牡蠣の揚げパン?ちょっと想像がつかないんですけど…」
「牡蠣の揚げパン目当てて来られるお客さんもいるんです」
「お客さんからオススメの牡蠣料理を尋ねられたら、牡蠣の揚げパンを推薦しています。昨年度も提供したんですがすごく評判が良くて、ありがたいことにリピーターになってくれたお客さんが多かったんです」
「じゃあ、それが食べたいです!」
想像のはるか上空に舞い揚がる!?牡蠣の揚げパンの作り方
完成、牡蠣の揚げパン
「カレーパンのような“いわゆる揚げパン”を想像していた自分が恥ずかしいです!嗚呼。殻があったら入りたい!(牡蠣だけに)」
「パン生地を使った創作料理なんですね。これはお酒にも合いそう! コロコロした感じがかわいらしいですね」
なるか、初打席初打点! 牡蠣の揚げパンを実食
「場外ホームランです!!!!!」
「驚きました!最初の感想は“牡蠣が濃い!”です。パン生地で閉じ込められているからですかね、牡蠣単体で食べるよりも味をしっかり感じました。それにこんなモチモチのパン生地で包んであるなんて…。これまで食べたことのない牡蠣料理のバリエーションです」
「安芸区船越の『舩富水産』さんの牡蠣を、真水で洗わずに使っています。この料理も、特に牡蠣に味はつけていなくて。しっかり揚げても中身は牡蠣の“そのまま感”が感じられるよう心がけています。牡蠣って、どんな味付けより生の旨味が勝ると思っているんです」
これまで培った職歴から生み出したご当地メニュー
「以前、大阪のイタリアンで働いていたんですけど、その頃から“春の牡蠣は美味しい”って聞いたことはありました。広島でお店をすることになって、何か牡蠣のメニューを作りたいなと思ったとき、大阪でゼッポリーネというナポリ地方の揚げパンを前菜でよく出していたことを思い出したんです。通常は青のりを入れたりするんですが、シンプルに生牡蠣を包んでやろうと!」
「牡蠣の揚げパンは予想を裏切るビジュアルで見た目もかわいいし、食べてみたら牡蠣感もすごくしっかりしているし、いろいろ驚かされました!ごちそうさまでした!」
食後はシールを貼っていただく
はしご牡蠣その1
『RICA食堂』の牡蠣の揚げパン
メニュー名からの意外度…★★★★★
揚げてるのに牡蠣感∞度…★★★★★
- 電話 ☎080-3765-5053
場所 広島県広島市南区大須賀町11-4 Google MAP
営業 17:00~24:00・OS23:30
定休 日曜
はしご牡蠣その2.
オイスターバーで
春牡蠣を堪能しまくる
始まったばかりのはしご春牡蠣・エキニシ編。うえむら様の食欲&牡蠣欲はまだまだ序の口、1回裏が終わったところ。次に向かったのは、エキニシエリアのオイスターバーの草分け的な存在の店でございます。
「わぁ~!牡蠣が砂かぶりシートみたいに並んでます!」
「お嬢さん、いらっしゃい!」
「ここはもしかして…牡蠣のお店ですか?」(←かなりの確証を持ちながら)
「『Oyster&Smoked BAR SANGO』です。ハイシーズンには10種類以上、それ以外の時期でも6~8種類の産地から取り寄せた牡蠣を扱っていて、食べ比べなどを楽しんでもらえますよ。広島県産も4種類くらいは常に置くようにしています!」
「牡蠣食う研さん、次はここにしましょ!」
「仰せのままに~」
エキニシで存分に牡蠣を楽しむならここ
『Oyster&Smoked BAR SANGO』は、日本全国から取り寄せた牡蠣を食べられるのが特徴。もちろん、広島県産の牡蠣も取り揃えているために、県外からのお客さんをお連れするにも最適なのでございます。料理も牡蠣を使ったものがさまざま。しかし今回は、“やっぱり生で!”というお店の思いもあり、広島の春牡蠣を生でいただくことに!
「すっごい牡蠣!どこの牡蠣なんですか?」
「これは安芸郡坂町の『長船養殖場』さんのものです。この生産者さんの牡蠣は身入りがよくて、味のバランスがほどよいからお客さんにも評判がいいんです。磯くささもあまり立たないのでぼくもオススメしてます」
2つ並べるとハートに見えてくる
「目の前に出してもらうとすごい迫力!見ただけでも春の牡蠣がプリッとしているのが伝わりますね!」
「春牡蠣は大きいし、食感もしっかりしているので、プリプリ感が楽しめると思いますよ。せっかく食べるなら、春の牡蠣をオススメします。」
「確かに!ものすごくうまみがあって、グワッときます。牡蠣が苦手な人でも食べられそうな感じもしますね。食べやすくて、素直に美味しいです。あと、春の牡蠣って大きい!口の中が牡蠣でいっぱいになりました」
牡蠣が大きいのか、うえむら様の口が小さいのか。おそらくその両方だと思いますが、一粒の春牡蠣の満足度は相当なものであるということですね。
「県外からの観光客の方は、生牡蠣を注文されることが多いんですが、広島県内の方は蒸し牡蠣とか熱を通したものを好まれますね。もっとこの味を広島県内の人にも感じてほしいんですけどね!」
ここで石川様から新たなご提案が…
「実は、『ひろしま春の牡蠣まつり』の時期だけ、限定提供しているお酒があるんです。飲んでみますか?」
「(食い気味に)飲みます!」
「呉市の『千福』さんが出しているカキシュワっていう日本酒です。スパークリングなのでシャンパンみたいに飲めちゃいますし、牡蠣に合うお酒として開発されたものなので、相性はいいと思います。味はどうですか?」
「フルーティーで驚きました!リンゴみたいなフワッとした甘さや香りがあって、普段日本酒を飲むことがない人には、このお酒で日本酒デビューしてもらうといいと思います。もちろん、牡蠣にも合いますよ!」
「(ボソッと)うえむら様はお酒がお好きだから、何を飲んでも牡蠣に合いますよ…」
「何か言いました?」
「いいえっ!口を貝のように閉じております!(牡蠣だけに)」
ここでもシールを貼っていただく
はしご牡蠣その2
『Oyster&Smoked BAR SANGO』の生牡蠣
うまみが口に広がる度…★★★★★
生で食べてほしいぞ度…★★★★★
- 電話 ☎ 082-568-1577
場所 広島県広島市南区大須賀町13-27-1 Google MAP
営業 18:00~24:00
定休 不定
はしご牡蠣その3.
広島の人が大好きな
食べ方ってコレでしょ!
今回、はしご牡蠣をご一緒して感じたことは、“うえむら様は食が好き!”ということでございます。見た感じは華奢なのに、美食への探求心があり、お店の方に深くお話は聞くし、食レポコメントも上手で、しかも結構食べる。いやいや、良いのです。目の前で広島の牡蠣をたくさん食べてくれることが、我々、牡蠣食う研の喜びなのでございます。
さて…、あれ??? うえむら様の姿が見えないようでありますが、どこに消えたのでありましょうか?
「助けて~~~!」
「え~っと。うえむら様は何をしておられるんですか?」
「歩いていたら美味しそうな香りがしてきて、近づいていったら…のれんに挟まって動けなくなっちゃったんです!!!!!!助けて!!!!」
「山のイノシシじゃないんですから!次はそのお店に行きたいってことですね?『すみびのジョー』さん」
「さすが、牡蠣食う研さん。察しが早い!」
炭火で食材を焼く王道スタイル
「こんにちは!『ひろしま春の牡蠣まつり』でシールラリーを集めて回ってるんですけど。ここは炭火焼きのお店なんですね」
「牡蠣食う研さんいらっしゃい! 店長の内田です。うちは豚肉とか鶏肉とかを串に刺して炭火で焼くメニューが多いんですけど、冬から春にかけては広島の牡蠣を殻ごと炭火焼きにして出しているんですよ。ものすごく人気ですよ!」
「うわぁ~!聞いてるだけで食べたくなってきました!お願いしますっ」
真っ赤に染まる炭火の上、殻付き春牡蠣は熱を帯びてゆく
「固く殻を閉ざした牡蠣でも、まずは平らな方を下にして焼くんです。そのあとでひっくり返して、丸いほうを下にして焼きます。すると貝柱が切れて、自然と牡蠣の殻がパカッと開くんですよ。そうすると牡蠣の汁も逃げませんから、グツグツ沸騰する牡蠣汁の中で牡蠣が焼きあがっていくんです」
控えめに言って最高なのでございます。そんな店長の技にかかれば、私が閉ざした心の殻もパカッと開かれてしまいそうで怖くなります(と言いつつ、私はもともとフルオープンな性格でございました)。
「焼いたのに、こんなに大きいんですか?全然、縮んでいないのでびっくりです!」
「炭火で焼くと、遠赤外線の効果がありますから、内側から焼けていくんです。なので、肉でも魚でもふっくらと焼けるという特徴があるんです。もちろん、牡蠣も!すごいでしょう?」
牡蠣の炭火焼きをパクッ!
「食べる前に焼き牡蠣のエピソードをいただけますか?」
「幼いころに親戚のおじさんが庭でドラム缶を使って、よく牡蠣を焼いてくれていたんです…って、この話、いまじゃなきゃダメですか?もうすぐにでも食べたいんですけど」
「最高ですね。殻が縦に伸びる感じで大きく膨れ上がっているから、身の部分ももちろん、牡蠣のエキスがものすごく入っているんですよね。ここに日本酒を注いで飲むのも美味しいんですよねっ!」
「広島県のブランド牡蠣『かき小町』を使っているから食べ応えがあるでしょう? 特に春牡蠣は身が詰まってきていますから、一層ボリューム感があると思います」
この存在感は本当にすごい!
「春牡蠣の炭火焼き、堪能しました!ありがとうございました。あとは春牡蠣のシールラリーをもらわなきゃです!」
「シールラリーで3枚以上集めたら応募できる賞品の中に、“特選広島牡蠣黒餃子”っていうのがあるんです。実は、うちの会社で開発・販売しているものなので、シールラリーの賞品選びに迷ったらぜひ!」
ここでも見事シールを獲得!
「やったぁ!今日から始めたのに、もうこんなにシールがあります!こうやって集めていくのって、楽しいですね。はしご牡蠣の新しい楽しみ方ですよ」
はしご牡蠣その3
『すみびのジョー』の焼き牡蠣
心の殻を開いてくれる度…★★★★★
牡蠣の香りを堪能できる度…★★★★★
- 電話 ☎082-262-0003
場所 広島県広島市南区大須賀町12-2 Google MAP
営業 17:00~25:00 OS 24:00
定休 月曜
うえむらちかの夜は延長戦に突入
「どの店も本当に美味しかったです!本当にエキニシっていろんなタイプのお店があるし、どこのお店もアットホームですよね。今回の春牡蠣もみなさんそれぞれにいろんなアイデアで試行錯誤して、お客さんにおいしく食べてもらおうとされているのが伝わりました!」
「春牡蠣の魅力とエキニシの魅力がうえむら様に伝わったならよかったです。じゃ、きょうの取材はこのへんで!お疲れ様でございました!」
「え?帰っちゃうの?」
「え? いや…あの…、もうたっぷり取材も終わりましたし、そろそろ解散かなと」
「もう少し、シールを集めていきましょうよ~!!!」
「いや、でももう、日が暮れてきましたし。写真の選定をしたり、今日の原稿を書き起こしたり…(もごもご)」
「あ、うえむら様、どこに~?!!!」
「行くの?行かないの?」
「行き……魔性(ましょう)!」
この瞬間、うえむら様との延長戦が決まりました。
プロ野球では、得点がドローの場合のみ延長戦になるのが当然ですが、今回ばかりはうえむら様の圧倒的リードの上での延長戦。いったいどこまで得点するおつもりなのでしょうか。
「ひろしま春の牡蠣まつり」みなさまも、お楽しみくださいませ。
撮影:中野一行
【MORE INFORMATION】
※本記事では出演者の健康確認をした上で、撮影のため一時的にマスクを外しています。※「ひろしま春の牡蠣まつり」は、広島県が緊急事態措置または、まん延防止等重点措置の該当地域に当たる場合、もしくは独自の集中対策を実施する場合は、実施期間を変更する場合があります。あらかじめご了承願います。
-
今回の牡蠣食う研究
-
“牡蠣食う県” 広島県でも意外と知られていない!? 春の牡蠣のおいしさを世界中の皆様に広めたい!